旅立ちの鐘

木漏れ日の中舞い散る
桜の花びらを手に取って
何か言いたげな君の
潤んだ瞳が切ない

この坂道を上れば
見慣れた風景が胸に迫る
だけど全部終わりだね
気持ちを言葉に出来ない

履き古したシューズを脱ぎ
新たな道へと踏み出す君に
笑顔でエール贈ろう

あ々鐘が鳴る 今日から明日へと
風は白い雲を追いかけ
今鐘が鳴る 希望という名の
旅立ちの春の日に……サヨナラ

小高い丘の公園
君と口ずさんだメロディが
耳を澄ませば聞こえる
懐かしいあの頃の歌

巡る季節にいつしか
人の心は変わってゆくけれど
忘れないで欲しいんだ
君と歩いた青春を

別々の道を行けば
答えはそれぞれ…
正解のない人生を歩き出せばいい

あ々鐘が鳴る 優しい陽射しに
未来は青空の彼方に
今鐘が鳴る 希望という名の
旅立ちの春の日に……サヨナラ

真新しいシューズを履き
新たな一歩を踏み出す君に
笑顔でエール贈ろう

もしも君と二人 やり直せるなら
あの日にもう一度帰りたい
だけど鐘が鳴る 今日から明日へと
時間は二度とは戻せない
今鐘が鳴る 希望という名の
旅立ちの春の日に……サヨナラ
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