サイダー

午前11時過ぎくらい ビルの隙間浮いてた
黄色い空のみこんで リンチのほらあの場面
ロンロン地方くもり予報 ヒゲのパンクが笑った
つられて俺も笑ってた トサカの具合気にして

「なんかスノードームの中で 生かされてるんじゃないかって
思ったことはあるかい?」 身長大体190
ヤセギス大柄男の 目はまだまだギラギラ
そこらへんをうろついて いつからだろ奴の目に
影が灯り始めたのは 獰猛な顔したハトが
ビスケットかじってるのを 立ち止まって見ていた頃

夢のサイダーを 飲ませてやるよ
のど奥張り付いて 死んでも落ちない
夢のサイダーを 夢のサイダーを
俺のサイダーを なぁ

キリン花咲く六本木 親子連れで歩いてた
首都高走るスポーツカー のぞきこんで笑ってる
スピード狂の俺達を 鼻息で吹き飛ばして
食えるものはないのかと 首ひねって探してる
帰んなきゃと思ったけど 最初から俺には
帰る場所はなかった なぁ なんの話さ

夢のサイダーを 飲ませてやるよ
のど奥張り付いて 死んでも落ちない
夢のサイダーを 夢のサイダーを
俺のサイダーを なぁ

俺のサイダーを なぁ
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