光速のキモチ

止まってる人と 動く人 流れる時間 同じになる
ガリレイ変換な 日常捨て ボクは光速目指し
秒速30万kmに近づき 互いの時間ずれ
ローレンツ変換な世界の 帳を破り 進む

全方向から 等速の光が来る 普段の視界
秒速20万kmなボクに 前から突っ込んで来る光
波長縮み 周波数上がり 青くなっていく 反面
後ろからの光遅れ 波長伸び 赤くなるドップラー

そこは 止まったキミと 動くボクで 時間が変わる世界
ガリレイ変換の 近似に隠れた 時間の遅れが
あらわになり ローレンツ変換で キミの1秒に対し
動くボクの時間は 0.8秒に縮み 遅くなる

古典力学じゃ ガリレイ変換前後で 不変な時間が
電磁波な光扱う 電磁気学じゃ それが成り立たず
代わりに使った ローレンツ変換で アインシュタインが
古典力学を統合し 生まれたのが 特殊相対性理論

速度は距離÷時間で 任意に変化するはずが
光速だけは 宇宙の速度上限で 変化せず
やむなく空間と時間が 光速に従い 自ら修正
ボクは光速寸前で 時間は限りなく停止する

もし光に意識があるなら 光にとって時間は
1秒も過ぎず 世界の始まりから 終わりまでが 同時
そんな時間を知らない光を 基準にし ボクらの時計は
宇宙の始まりから今まで ずっと ずっと 時を刻み続けてる
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