電磁気列車を追いかけろ

紀元前 「琥珀で布擦ると」 「静電気出る」と 遊ぶタレス
「電荷から電場湧くが」 「磁場は常に閉じたループ」 回るガウス
「電場動かすと」 「磁場の渦できる」 頭かきむしるアンペール
「じゃあ磁場動かすと」 「電場の渦ができる」と ニヤつくファラデー

「なら電場磁場のドミノの」 「連鎖が電磁波になる」と マクスウェル
方程式いじったら なぜか電磁波の速さが 光速と

同じと出て 光も電磁波なんだと叫び
2000年にわたり別物とされた
電気 磁気 光が ついに電磁波に統一された 1864年の夏

天才たちの閃きのリレーで 電磁気列車が加速し 光速に達し その横を走る
アインシュタインが見た列車は 相対性原理で 止まって見えるか
動いて見えるのか?

アインシュタインが光速 秒速30万kmになると
彼の時間は無理やり止められて
結局 電磁気列車は秒速30万kmで 彼を置き去りに遠ざかってゆく

逆に 電磁気列車側から アインシュタインの方を見ると
列車の時間も強制停止され
結局 アインシュタインのほうが 列車を置き去りに 光速で
遥か彼方に飛び去る

その矛盾 ローレンツ変換で 並走者の時間遅らせ
速度(光速)×時間=距離で 時間が0に近づけば
進む距離も0に近づき 走ってたはずが立ち止まり
遠ざかる相手眺めるしかない
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