相聞詩

壊しても壊しても取り戻せない
決して 折れることを知らない旅路を

一つ二つ重ねていく空虚
それは執着の味

きっと糸は張った 交わした因縁を違っても
きっと糸は張った 拳を握り続けて

望むは閉幕寸前に見出せる価値

壊しても壊しても辿り着けない
そんな復の果ての果て 手にするような
壊れても壊れてもまだ足りていない
そうして たどり着いた孤高に辟易するだろう

今だって明日だって走り続けて
その身を焦がして焼き尽くすまで 歩もう

自由の軌跡追っていく程
深く食い込む 爪の先で

きっと糸は張った 絡まる因縁が僕らを
きっと糸は張った 何度引き離したって永遠に

壊しても壊しても取り戻せない
壊れても壊れても辿り着けない
刹那の悲願を抱えて

壊しても壊しても辿り着けない
そんな復の果ての果て 手にするような
壊れても壊れてもまだ足りていない
そうして たどり着いた孤高に辟易するだろう

今だって明日だって走り続けて
そうやって尚朽ち果てても
いつだって護っていたいから
ただ教えられるもの一つだけ 贈ろう

例え右手を血に染めても
それが一つの愛になるまで 共に
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