春荒らし

もう「きっと大丈夫だ」って
笑って言ってないで
翼はもう 根こそぎ落ちて
砕け散って 舞って

あんなふうに 生まれて
光 集めて見せて
棲み憑いて 沁み込ませて
こんなふうに 終わるの?

あなたの呼吸を
寄せては返す 永遠を
あなたの呼吸を
初めて見た空の永遠

どうってことないんだよって
笑って 言っていいなら

翼はもう 元から無くて
そう こんなもんだったって

“いつか” を知ってるけど
“その日”はまだいらない
“起こるべくして” だなんて
非道い仕打ちだろう?

あなたの呼吸を
寄せては返す 永遠を
あなたの呼吸を
初めて見た空の永遠

置いてかないで
あなたがいない世界に
一人戻り 元通り
大潮の朝を
声を待ってる

あなたの呼吸を
寄せては返す 永遠を
あなたの呼吸を
初めて見た空の永遠

あなたの呼吸を
寄せては返す
永遠をあなたの呼吸を
初めて見た空の 永遠を

初めて見た空の 永遠を
初めて見た空の 永遠を
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