月を食べる

陽は沈んで 眠ったあと
君はついに 輝き出す
有りもしないような 失くしものを
捜すように 眼を光らしてる

夜の隅 まだ様子見
近づけた温度は混じるかな

君の目を 僕だけで埋め尽くす
そのイメージで重なるんだ
太陽に絆されて日々尽くす
その反射を塞ぐように
あぁ 今夜 君といたいから
月の明かりさえ 要らない

陽だまりだけ受け入れて
生きれるほど素直じゃない
暗がりだけ愉しんで
進めるほど振り切れない

体裁は もう用済み
肥大した僕の“いい人”を殺すから

耳元で囁いた言葉は
どんな想いでこぼしたの
照らされた片側だけを見て
満月とか笑えるね

明日になれば また君は
いつもの日差しに 帰っていくんだろう

君の目を 僕だけで埋め尽くす
そのイメージで重なるんだ
太陽に絆されて日々尽くす
その反射を塞ぐように
あぁ 今夜 君といたいから
月の明かりさえ 要らない
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