エンドロール

眠れない 夜の中で
何気なく思い出していたんだ
眠らない 街を抜けた
土砂降りの あの日のこと

雨の中
二人して歌にした
雨音のそのでたらめなメロディー
離れないから

いつか
描いた未来のエンドロールに
書き足して終わらせない期待通りに
手を取り合って光る方へと
まだ最後の名前だけが
決まってないから

揺れる度 傷つけあって
飽きるほど泣いてたのに
夢を見て
冷たさに 恋しくなって
僕はなんて身勝手なんだろう

黙ったまま
二人して歩いてた
僕らのその不器用なメロディー
愛しかった

いつか
描いた未来のエンドロールに
書き足して終わらせない期待通りに
手を取り合って光る方へと
まだあなたの名前だけが
消せないまま

「忘れてもいいよ」
君らしい最後の言葉は
美しいあの日々を
誤魔化して嘘にするようで
少しだけ寂しいから

あの日
止まったままの時計の針が
動き出して 移ろいゆく季節どおりに
大人になっていく姿の
隣にいるのはもう僕じゃない
二人で
描いた未来のエンドロールに
書き足して終わらせない期待通りに
手を取り合っていられなくても
ただあなたの名前だけは
外せないかな
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