恋衣

どうか また
笑って 会えるように
君を想いながら歩いた
肌 冬がかすめていった
寒さも忘れる 恋衣

ベランダの窓ガラスに描いた
下手くそな君の似顔絵が
朝日で溶けていた

くたびれたマフラーを巻いたら
時刻通り 家を飛び出すの
冬の香りがした

路地裏に残っていた
生き残りの雪たちも
溶けてしまえば この道を
知っているのは君と 僕だけか

どうか また
笑って 会えるように
君を想いながら歩いた
肌 冬がかすめていった
寒さも忘れる 恋衣

君との帰りの列車は
いつもより早く感じた
車窓には走る街が映るが
2人は 見向きもしないで 描いていたんだ
昨日の続きを
下手くそな絵だけれど

ただ
笑っていられる 今日は
僕の隣には君がいるから
冬が続きそうな寒さも
紛れる恋衣

春めいてた天気が
気分を変えているの
乾いた風が吹いても
少し 熱いくらい 恋焦がれ

冷めない恋衣
×