真夏の朝の夢
お日さまも まだ眠たげな朝
心の準備は とっくにできてた
君への思いを 何度も確かめてる。
約束のときが待ちきれずに
部屋の隅に 浴衣を吊して
迷って それでも言おうと決めたよ
燃えさかる季節過ぎてく その前に
午後五時 ロケット公園
足音聞こえてきたとき
震える心が 告げていた
“君が好き”なんて言えない
真夏の朝の夢はいつも
思いだせそうで届かない
近くて遠い物語みたい
夢みて 溢れて 切ない恋にも似て
隣を歩いている 君の肩越しに
好きだよと呟いてみる。
Like a summer dream
お祭りの前の静けさから
胸の鼓動だけ 聞こえてくる
お願い 私の気持ちよ 静まれ
君に気付かれないように俯いた。
人混み溢れる神社や
出店の列を過ぎたとき
不安な心を 溶かすように
振り向いた君が笑った。
真夏の朝の夢のように
初めての恋は不思議で
色を変え形を変えていく
淡くて 不安で 夢中な花みたいに
ほらねと指を差した 君がくれたのは
夜空に開いたその花
Like a summer dream
君の瞳に映り込んだ
打ち上げ花火 見つめながら
刹那に“永遠”を祈って
目が覚めても 忘れないで――
真夏の朝の夢はいつも
思いだせそうで届かない。
夏の……
夏の恋は儚いまま
言えなかった思い胸に
歩きだした君についていく
こっそり 浴衣の袖だけつまんでみる。
ほらねと指を差した 君がくれたのは
夜空に開いたその花
Like a summer dream
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