街の灯、残像

揺れる影が見つめる
角を曲がるまでの
逃げられない時が襲う
見送るその手と背中を

別れの姿は悲しくも輝いて
途切れた会話の声だけが響いた

引き裂かれる今も痛みの中で
浮かんでは消える面影と
滲む視界
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