冬の大三角

どこかはしゃぐような街に
僕もちょっと浮かれてる
遊歩道の灯りが君を
主役に選んでる

「ねぇ今年もあと少しだね」
って言葉が僕には
「来年もずっと一緒にいよう」
に聞こえちゃうんだよ

ボアコートの君はすごく可愛いけど
その分数センチ空く距離が寂しいくらいに

僕は君のすぐそばにいたいよ
一瞬も離したくないよ
って願いがこの空に届いたのかな

まっしろな世界が僕と
君とをふたりきりにして
まるで夜にそこだけ煌めいてる
星みたいだねって笑う

君の瞳にいる僕と
僕の瞳にいる君と
僕らが見つめてるあの未来が
明るい冬の大三角になったんだよ

本当はいま以上君の
内側にいたいと思う
この儚い結晶がとける
そのたび不安になる

「ねぇ今年もあと少しだね」
って言葉を僕へと
来年も囁いてほしい
なんて、情けないかな

だって君のことを最高に幸せにしたい僕を
いつもその何倍も幸せにしてしまう君を
どうしたらずっと一生僕ひとりだけの君に
できるのかを教えてほしいんだ

「会いたい」が積もってくように
白く染まりだす世界が
まるで僕ら包み込むみたいにそっと
輝きをくれるね

だからねぇ信じていいよね
君と僕とその未来が
いつまでも離れることなんてない
愛しい大三角になったんだよ

そうだ だからつまりは君のことを
来年もその先も好きなんだ

まっしろな世界が僕と
君とをふたりきりにして
まるで夜にそこだけ煌めいてる
星みたいだねって笑う

君の瞳にいる僕と
僕の瞳にいる君と
僕らが見つめてるあの未来が
明るい冬の大三角になったんだ
一番好きな星になったんだよ
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