枯葉の輪舞曲

秋の終わりの 公園は
どこか もの淋しくて
女ひとりで 来るには
何か理由が いるわね
あなたと座った ベンチに
今は寄り添う 人もなく
カサリ落ち葉を 踏む音は
愛の終わりの レクイエム
ハラハラとハラハラと 枯葉が舞う
遠くでピアソラが 聞こえる
ハラハラとハラハラと 枯葉が舞う
まるで涙みたいに…

指を離れた 風船が
高く 夕空昇る
帰る所を 失くした
そうね私と 似ている
あの頃私は 確かに
愛されていた はずなのに
いつも見ていた 道化師も
どこか遠くへ 行ったのね
ハラハラとハラハラと 枯葉が舞う
コートに想い出が こぼれる
ハラハラとハラハラと 枯葉が舞う
愛の破片(かけら)みたいに…

ハラハラとハラハラと 枯葉が舞う
遠くでピアソラが 聞こえる
ハラハラとハラハラと 枯葉が舞う
まるで涙みたいに…
×