厚化粧の女

初めて抱かれたあの部屋で
愛でも恋でもなかったわ
ダメよと拒んで泣きながら
求めるアイツに身を任せ

私は女になりました
あれは十九の夏のこと

一緒に生きると約束も
長くは続かぬ夢だった
あの日の幸せ返してよ
私幾つになったのか

女の幸せ掴みたい
知らず知らずの厚化粧

やっと出会えた優しい男(ひと)は
妻も子もある男(ひと)でした
最後の恋と誓っても
男の運が無い私

短い女の青春なのに
それでも無情に明日は来る
×