ブルー

悲しいことに
君の口をついて出てくる言葉たちは
当たり障りないことにすぎず
“今”を流れていきます
昔の事だって
笑える日が私にも訪れるの?
今日より 明日
この痛みがとおくなっていくのが 嫌

部屋中撒き散らす 飴色の飛沫を
ガラス 瓶の中 無くなる程

この匂いを 知っている
君の腕の 甘い匂い
いつまででも いつまででも
私を 自由に しないで

子供の頃に咎められた
かさぶたを弄る癖は
大人になっても 変わらぬまま
私の中に残っていて

傷から溢れ出す 飴色の雫に
塗れるように 眠りに つく

あたたかい夢 見れるなら
覚めなくても 構わない
繰り返して くりかえして
今は進めなくとも

その匂いで その温度で
幻でも 構わない
いつまででも いつまででも
私を自由にしないで
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