月夜

包まった毛布にまで 伝わってしまう
心の奥のほう あたたかい合図
言葉や仕草 そのひとつ ひとつ が
体の奥のほう 柔らかい場所で

息をするから また 眠れない夜
命みたいで 優しい気持ちになる

届かない こんな恋でも 守りたいんだよ
痛みは往々にあって それもいいんだよ
終わらない その満ち欠けの中で 泳がせて

窓の向こうから 痩せた光が
今宵も 私を 照らしてくれる

君の空から 私は小さく
手を伸ばしても 気付くことはなく

君じゃない 誰かでも 生きていけるけど
月のない この風景は もの足りない でしょう
そこにいて その存在だけで

私を 変えていく
私を 変えていく

触れない こんな恋でも 守りたいんだよ
痛みは往々にあって それもいいんだよ
私がどんな夜も 君を感じていられるように
照らしていて
×