真空

君まであと少し 何も手につかない
苛立ちを押し殺すように その先を求めた

ドアが開いて 目と目が合えば
鮮やかに散る花

思いのままに泳いで
僕の身体を泳いで
その柔らかい波間に見える
君の秘めたこころ

愛の岸辺に着いたら
僕の望みを叶えて
余計なものが見えないように
世界を塞ごう

誰も立ち入れない 付け入る余地もない
二人の間に隙間など 明らかにいらない

聞こえる音は 限られてくる
溶け合う魂のうめき

夜を飛ぶ鳥の行く先を
尋ねることなど できない
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