わが身ひとつ

あの頃の私には 選択肢など
無かったし 夢なんか見るものじゃなく

夜のすみか求めて その日その日繋いだ
痛みも薄れて
誰が終わりまた次 彼が終わりまた次
繰り返し流されて

わが身ひとつしかなくてさ
嘆いても 喚いても
暮れる夕闇に消された 涙もろともに

避けようにも避けられない 恋に抱かれて
この身体あるようで 実は無いような

あなたがふと溢した 温かな哀れみが
見事に私の
硬く締め切った心 そこに潜む幼気を
連れ出してしまったから

わが身ひとつで愛したよ
嘆いたり 喚いたり
濡れた背中に絡ませて 私は夢見た

わが身ひとつしかなくてさ
嘆いても 喚いても
暮れる夕闇に消された 涙もろともに
涙もろともに
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