あくび

私、恋をしたまま死んでいきたいと
思って夜を過ごしている
何も叶わないまま
あなたと何にもなれないままを望んでいる

これ以上悲しいことになるくらいなら
あくびさえうつらない距離のままで

あなたといる未来が掠れていても
望んで止まない
どこまででもあなたは優しいから
声にその目に、明日も明後日も
恋を、私患っている

話したいことやまほど
瞼を閉じれば、浮かんでしまって仕方ないや
だけどあなたの目を見つめてしまえば
全て忘れてしまうのだ

この恋が実らず朽ちたとき
どれくらい痛いかな、忘れられないのかな

あなたがふと笑った、たった一瞬が永遠に残る
どこまででもあなたを知っていたいよ
何を愛して、何に悲しむの?
今日も何も言えなかったな

私だけこの世界で間違えてしまったみたいだ
そんな中であなただけが美しいんだ
いかないで、どこにもいかないで

私、恋をしたまま死んでいきたいと
思った夜を覚えている
だけど同じくらいにあなたの中で生きていたいと
願ってしまうの、望んでしまうの

あなたのいる未来が掠れていても
望んで止まない
あなたを強く愛してしまったみたいだ
いつか、いつかは、明日は明後日は
あくびのうつる距離でいたいよ

いつまでも恋を、私患っている
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