孤独のさすらい

涯ない 悲しみを
鞄に詰めて
ひとりさすらう 北の町
おまえと別れて 心が虚しいよ
数え切れない 思い出が蘇る
冬が春に 色づき
花の香りに 誘われて
旅を続ける 北へ 北へ
唯ひとり

鉄路を 走り去る
列車の窓に
琥珀色した 夕陽が射す
もう一度あの日の ふたりに戻りたい
肌のぬくもり もう一度感じたい
夏が秋に 移ろい
風が切ない 紋別の
海を見つめて 俺は 俺は
唯ひとり

秋が冬に 深まり
雪がこころも 埋め尽くす
空にキラキラ 光る 光る
銀の海
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