素肌

会いたい気持ちをしまっておくポケットが
いっぱいになってもう私は
そのコートを脱いだ
最初から最初から
あなたなんていなかったの
そんな風にそんな風に
思えたならいいのにね
素肌に重ねた薄手のシャツだけじゃ
もう凌げないくせに
なくした温もり あなたの温度
誰だって誰だって
抱きしめてくれるのならば
そんな風にそんな風に
思えたならどんなにいい?

降りしきる雨のように
止めどなくて虚しい
果てしない想いを忘れられる日はいつだろう

何にも言わないそれはあなたの優しさ
だからこそせめて私からそっと
離れてゆくね
最初から最初から
あなたなんていなかったの
そんな風にそんな風に
思えたならどんなにいい?

進まない時計のように
焦れったくて虚しい
果てしない想いを忘れられる日はいつだろう
降りしきる雨のように
止めどなくて虚しい
果てしない想いを忘れられる日はいつだろう
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