夫婦風ごよみ

かじかむ指で 暦(こよみ)をめくりゃ
師走の風を あなたがかばう
苦労七坂 ふたり連れ
今日まで来ました 泣き笑い
齢(とし)を重ねる そのたびに
夫婦(めおと) 二文字(ふたもじ) 重なって
あなたはわたしね わたしはあなた

黙っていても あなたがわかる
布団の中で かくした涙
上手い世渡り しなくても
いいのと背中に 頬(ほほ)寄せた
どこか似ている 不器用さ
夫婦(めおと) さだめが つながって
あなたの涙は わたしの涙

熱燗徳利 差し出すあなた
小さなおちょこ しあわせ注いで
狭い所帯の 暮らしでも
この世の春より あたたかい
契り交わした その日から
夫婦(めおと) 絆(きずな)を 抱きしめて
あなたの命は わたしの命
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