恋をしても一人

一人でいっか、今は
忙しくなるし

コーヒーに溶かして
忘れてしまおう

もっと近くで見てみたいけれど
友達だよね

ああ恥ずかしい恋をした
夜風にパッと撒いて飛ばしておいで下の歯のように

もう忘れたい君の顔
ラフ画の線のように細く描いて ほら、くちゃくちゃにしてさ
…捨てるなんてできない!
また君を見てた
また恋をしてた

君の困った笑顔
朝靄に混ぜて
コンビニに捨てたら
忘れられるかな なんて

もうみじめでもかまわない
浮かれて舞い上がって はらりと散って 川を下って
京都あたりで咲いてやる
海に沈んだ国 星を渡った鳥 絵の具にあずけて
…って、リンゴも描けない!
また夢を見てた
また自惚れてた

このままじゃ愛を持て余したシスター
危うげな君が支えられたい人は
私じゃないとわかった
痛々しい若さを持ち寄って
二人転がり落ちてく映画のような恋がしたい

もうがんばれない…
もう忘れたよ君の顔
夜風にパッと撒いて飛ばしてやった 星がまぶしいけれど
もうみじめでもかまわない
朝まで呑んで泣いて座ったまま寝て
起こされちゃおっかな
…平日じゃできない!
しめきり前だし
また徹夜すっかな

一人でいっか、今は
忙しくなるし
コーヒーの残りと
流してしまおう
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