国道4号線

ねぇ今日は落ち込んでいるね 何か嫌なことあったの?
まぁぼくも クソみたいなことばかりの毎日だよ
渋谷で待ち合わせをして 出口のない話をして
ぼくらはお互いの時間と 孤独を埋めあってた

不甲斐ない自分に 夜の魔物が巣食う
泡のように肥大する 不安かき消すため

求め合っていた それが愛とか恋じゃなくても
抱きしめたんだ 寂しさを埋め合うために
ぼくら何度も何度もキスして 二人で居場所確かめた

ぼくらは求め合いすぎて 互いに依存しすぎたんだ
全てを君に求めてた 君は黄金の月だった
涙を流してる君に ぼくは何にもできずに
いつしか細い三日月は 新月にもうなってた

奪い合うばかりで 壊れていくことは
わかってはいたんだ 君もぼくも途中から

答えなんか 最初からいらないと思ってた
未来なんか 別にどうでもよかった
ぼくらただ今という時が全てで ぼくらにはそれが全てで

真っ暗な国道4号を走る ぼくの左手を握る
君の右手 細くあたたかい わずかな月明かり
けどその先に見ていた景色 二人違う未来へと
すごいスピードでぼくらの車は 突っ込んでいったんだ

ありがとうって 君は最後に言ってくれたね
さようならってさ どうしても言えなかった
どうか ぼくの未来にある光を 君が全部使ってください
ぼくの未来にある光で 君に輝いて欲しいから
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