加賀友禅燈ろう流し

灯りの帯が ゆらゆらと
揺れて涙の 浅野川
どれだけ月日が 過ぎようと
なおさら なおさら 淋しくて
今も恋しい 面影を
乗せて友禅 燈ろう流し

町の灯滲(にじ)む 格子窓
ふたり歩いた 石畳
かなわぬ恋です 思い出は
袂(たもと)に袂に 仕舞います
泣いて別れた あの夜が
浮かぶ友禅 燈ろう流し

後れ毛揺らす 川風が
沁みて哀しい 梅の橋
震える私を この胸を
も一度 も一度 抱きしめて
いつかあなたに 逢わせてと
祈る金沢 燈ろう流し
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