北風の詩

北風が吹く夜は
遠いふるさと 思い出す
泣きながら家を出た あの冬の日のこと
体に気をつけて 無理をしないでと
目に涙いっぱい 浮かべてたあなた
母さん、ごめんネ あゝ、夢のなかまで

バラ色の夢をみて
広い都会の 片隅で
寂しさにまけないで ガンバッているけど
あかね雲の空に 赤とんぼ追った
あの山や川が 恋しくて泣ける
母さん、会いたい あゝ、やさしい胸に

つらくても我慢して
生きてゆくのが 人生と
父さんの背中みて わたし学んできた
この街の屋根にも 太陽は昇る
北風の向う 春が呼んでいる
母さん、ありがとう あゝ、あなたの笑顔
×