なぁ親父よ

誰が憎くて わが子を叱る
俺を諭(さと)して げんこつ一つ
痛さ怖さに 見上げれば あぁ…
親父も涙を 溜めていた
思い出してる 親ごころ
なぁ 親父よ

襟をつかまれ 裸足(はだし)のままで
つまみ出された 雪降る夜更け
凍(こご)え泣き泣き 詫びたっけ あぁ…
あれは七つの 冬のこと
時代の流れの 懐かしさ
なぁ 親父よ

紺の暖簾の 馴染みの酒場
酒はいつもの 熱燗二合(あつかんにごう)
何も語らぬ その背中 あぁ…
いつか越えたい 男なら
素直な気持ちさ ありがとう
なぁ 親父よ
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