西成の櫻

朝目が覚めると 聞こえてくるよ
馴染んだ街の 鳩のうた
おもむろに空を 見上げてみれば
さくら さくら お前のように
俺もなりたい 西成の櫻(はな)

今さらどうして 思い出すのか
あの日に捨てた ふるさとを
古ぼけた靴を 磨いてやれば
さくら さくら お前のように
俺もなれるか 西成の櫻(はな)

はかなく落ちても 夜寒に耐えて
なみだを見せぬ 艶やかさ
めぐり来る春を 教えてくれた
さくら さくら お前のように
俺もなるんだ 西成の櫻(はな)
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