風花岬

波の彼方に霞んで 見える佐渡島
炎える想いが乱れて 身を焦がす
ああ ああ 逢いたいのもう一度
ひとりひとりさ迷う 北の北の岬は
白い白い風花 ちらちらと舞い散る
あなた戻って欲しいの どんなに叫んでも
雪も砕けて 粉雪(こゆき)に変わる
風 花 岬

岬おろしの飛沫(しぶき)が 渦巻く日本海
辛い悲しみ投げ捨て 忘れたい
ああ ああ 遠くなるあの人が
すがるすがることさえ 二度と二度とできずに
泣いて泣いて身を退(ひ)く そんな恋でしょうか
髪も涙も凍てつく 岸辺に佇めば
雪も海から 吹き上げて来る
風 花 岬

ああ ああ 逢いたいのもう一度
ひとりひとりさ迷う 北の北の岬は
白い白い風花 ちらちらと舞い散る
熱いわたしの心の ぬくもり奪うように
雪もしぐれて 吹雪に変わる
風 花 岬
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