ふうらい

ねぇ窓辺に春が来たからさ
また昔のこと思い出してしまう
空庭拾う浅い夢の欠片
ずっと前から気になってたこと
空中散歩 揺れる雲
見下ろした世界のど真ん中で
笑う君のことだけを見ていた
淡く透明な頬
あぁ夜が怖くて眠れない
また明日も何故だか言い出せないのにさ
不安などとうに無くて

春風のずっとずっと
遠い場所で靡く
君の短い髪の毛よ
美しさよ もっともっと
忘れらんないくらいにさ
色濃く鮮明に 面影になって行け

ねぇあの日抱いた気持ちさえ
今ではもう始まりも分からない
あんなに強く願っていたことも
どうして 居なくなるんだろう

夕凪のずっとずっと
遠い場所で騒ぐ
僕のうるさい日々達よ
鮮やかさよ もっともっと
止めどなく流れるほど
色濃く激情に 面影になって行け

拝啓 過ぎた思い出よ
2人描く 未熟な物語を
こうしてまた記憶が呼んでる
宛名もまだ知らない言葉ばかりだ

春風のずっとずっと
遠い場所で靡く
君の短い髪の毛よ
美しさよ もっともっと
忘れらんないくらいにさ
色濃く鮮明に 面影になって行け

春風のずっと向こう側
伸ばしても届かない2人だ
足跡も続かない場所で
今この空を見上げてる ねぇ

夕凪のずっと向こう側
君のその短い髪の毛が
美しいと思えた時から
僕らは2度と忘れないはずだ

ねぇ窓辺に春が来たからさ
また昔のこと思い出してしまう
×