悲しき竹笛

ひとり都の たそがれに
想い哀しく 笛を吹く
ああ細くはかなき 竹笛なれど
こめし願いを 君知るや

そぞろ歩きの たわむれに
購いてわかちし 想い出よ
ああ花の笑顔も やさしく浮かび
われを泣かせる 歌のふし

雲は流れて 還れども
鳥は塒に 急げども
ああ誰にあかさん 唇燃ゆる
今宵男の 純情を
×