鱗雲を染め

立ち眩む様な陽射し
ありふれていた日々を
君の隣で

乾く足音幾つ
翳す手のひら
君の声

浮かぶ情景は幾度
伝う高揚に充てがう感情
まだ知らない

故に
九月の寒さは
あどけない春のそれとは真逆で
私の気持ちとも裏腹だ
染まれ
彩度を失う季節に向けて
孕んだ思い出
散りゆくと知って
何故

少し逸らした視線の先に
何が見えた
季節のように
もう一度
何度でも
巡る
巡る
巡る
巡る
巡る

故に
九月の寒さは
あどけない春のそれとは真逆で
私の気持ちとも裏腹だ
染まれ
彩度を失う季節に向けて
孕んだ思い出
散りゆくと知っても尚
君を探している
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