それでも

雨の街 流れる人波の中を行く
僕のさす傘が誰かに当たる
昨日も君を傷つけてしまった
こんな僕はどうしてここにいるの

フラフラと進む
不細工な今の連続
焦るあまりに
全部が嫌になってしまう

それでも生きている限りは
何かが始まる
呼吸をするたび
自分が増えていく
きっとその中には
愛せるやつもいるさ
僕達はそいつを探しているのだ

雨が降った後 晴れ間が見えた街
歩道の上にあった色とりどりの虹が空へ
僕は傘をさすさっきまでの自分を
不思議だと言わんばかりに
真っ直ぐにそれを見ている

かならず生きている限りは
何かが始まる
呼吸をするたび
自分が増えていく
きっとその中には
愛せるやつもいるさ
僕達はそいつを探しているのだ

健気に今を見て懸命に
ただそれだけ
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