巣鴨のお地蔵さま

虹が見えても
ちょっぴり気になる とげひとつ
それでも明るく 生きてます
九十九(つづら)折(お)りは 道半(なか)ば
まだまだ歩いて 登るのだから
急がず今日は 少しひと息つきましょね
巣鴨のとげぬきお地蔵さまで
お札(ふだ)願掛け 幸せ詣(もう)で
この手に安心 戴きましょう

門前町に
ほのかに伝わる 優しさは
遥か遠い日の 母の愛
あの日手にした 母からの
時を刻んだ 鈴のお守り
急がず今日は 少しひと息つきましょね
巣鴨のとげぬきお地蔵さまで
ご利益(りやく)念じ 思い出参り
この手に温もり 戴きましょう

いばらの道に
可憐に咲かせる 花一輪
たとえ嵐でも 負けません
街に吹く風 鈴の音に
笑顔で生きると 約束します
急がず今日は 少しひと息つきましょね
巣鴨のとげぬきお地蔵さまは
街ゆく人に 微笑(ほほえ)みかける
地蔵通りの 風はやさしい
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