original scenery

不意な気紛(きまぐ)れが 腑(ふ)には落ちないまま
気付けば 懐かしい街の改札
ひとり くぐり抜けてた

好きではなかった 古めかしささえも
今では 不思議と胸にも馴染(なじ)んで
どんな心変わりだろう

駆ける少年 その姿が 時計の針 戻す
同じ頃に 俺はどんな 夢を見て育ったっけ

世界は回る 等しく 想像してたより早く
変わらないもの 変わってくもの
見過ごさないように

会いたくなったら キモチのままに
「なるべく...」とかに言わず 行くよ
原風景 失って 気付いてからじゃ
空っぽは 満たせないから

急な連絡じゃ きっと来れないよな
一昨年(おととし) 子供ができるって話
聞かされて 祝ったし

「寂(さみ)しいよりも 誇らしいよ」
ふと溢(こぼ)れた科白(せりふ)
お世辞でもなく そう想える
現在地点で良かった

夢を叶えるその為 この街を出てから何年
「当たり前」という 居場所にこそ
いとしさ見つける

Ah この街 特有の匂い 工場の錆(さび)と煙
名もない 日々の夕陽 友と語り 夜通し 馬鹿騒ぎをした
ガラクタみたいな日々だ そんな捻くれた想い 間違いだった
今でこそ 掛け替えないpiece “original scenery”

世界は回る 等しく 想像してたより早く
変わらないもの 変わってくもの
すべて抱きしめて

会いたくなったら キモチのままに
忘れず「ありがとう」言うから
永遠も絶対も無いと知ってる
今だから できる何かを
×