狼煙

こんなにも世界はくだらない
なのにどうして生きようとするんだろう
いつだって正しい大人たちに
虐げられて生きてきた

生きる意味とか命の価値だとか
役にたつとかたたねえだとか
そんなくだらないこと考える余裕もなく
まっすぐ生きてるかどうかで 精一杯の俺で

あんなにも空はまっすぐ青く
いつだって世界をふわっと包んで
人間は不安や怒りにまみれ
青い空を恨めしくぎゅっとにらんで

どこまでも世界はくだらない
なのにどうしてこんなに愛しいんだろう
あまりにも傲慢な人たちに
打ちのめされて生きてきた

幸せのぬくもり知りもしないで
すべてわかったような顔をして
神様のリモコン奪おうとして
つつましく生きてる人たちを 傍観者と罵った!

あんなにも夕焼けは真っ赤に熱く
この世界の悲しみを燃やしてるみたいに
人間は争う心だけ熱く
夕焼けにまでも勝てる気で挑もうというのか

こんなにも世界はすばらしい
だから生まれてこれたことにありがとう
こんなにも世界はくだらない
だけど俺 生きてゆく
生きてく狼煙をあげよう
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