ないものねだり

大人だった君と 子供過ぎたあたし
まだ肌寒い春の日でした
甘すぎるドライブも
慣れないお洒落な家も
1年経たずにフェードアウト

立派な夢とか無いからって
1人じゃカッコ悪いかなって
気付けば誰かに縋ってたよ
「先に寝ててね」
はぁ…
君にはいつもあたしより大切なものがある

描いて放り投げて
眩い光浴びて
気付いたら一人きりで
こんなに遠かったっけ 君の背中

生意気だってわかってるんだよ
こんな自分嫌になるんだよ
「無意味」「無価値」「無様」だ、
って言葉達に溺れて
聞き飽きた ああウンザリだ

引きちぎられて蹴飛ばされて
人生いつでもハードモード
すれ違った知らないあの娘
幸せそうで惨めになる

描いて放り投げて
眩い光浴びて
気付いたら一人きりで
こんなに遠かったっけ 君の背中

うまいことやり過ごしては
くすんでいったあの星
払った犠牲を競い合ってさ
後に残るのはなんだっけなぁ
いつかこの点と点を繋いで
軋んだ胸照らしたい 頷いて

目を逸らした侭じゃ
幸せすらもボヤけて
つじつま合わせしてる僕らは
いつだってないものねだりだ
×