大阪人情しぐれ

好きで呑んでる 酒ではないで
酔って口説(くど)くも 芸のため
口が千両 銭(ぜに)の箱
財布空(から)でも 心意気
女ひでりの 女ひでりの 夜はない

「酒は底無し女は限(きり)無しやで ほんまに豪傑揃(ごうけつぞろ)いや
そんな先代たちの請売(うけう)りやないけどナ
男っちゅうもんは女に惚れられて一人前や
のぼせて通(かよ)とるうちはまだまだ青いで
そういうわいもこれからや 死ぬまで芸に磨(みが)きをかけなあかん」

熱い鉄板 お好(この)み焼きに
苦労刻(きざ)んで 隠し味
他人(ひと)にゃ見せれぬ 楽屋裏
夢で飾った 世話女房
沁みる情けの 沁みる情けの 夫婦唄(めおとうた)

「胸の真ん中に色気がなかったら ただの無駄話(むだばなし)や
阿呆な落語(はなし)こそ阿呆ではできん
枯れて艶がでる それがほんまの名人芸や」

招く出囃子(でばやし) あしたは角座(かどざ)
落ちで唸(うな)らせ 華(はな)になる
寒い憂(う)き世の 憂(う)さ晴(ば)らし
寄席(よせ)で大阪 温(ぬく)めたる
月も笑うか 月も笑うか 宵(よい)の空

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