水面の月

人差し指から広がる水面の波紋 揺れて
あなたからそっと見つけて欲しくて

強くなるその瞳に映った月
覗き込むからあたしをねぇ掴んで

ありふれた言の葉は水面に溺れるわ
手のひらで掬う月 涙で滲んでいく
束の間に揺れた優しい幻想に
祈りを

やがて訪れた朝焼け 手のひらの月は消えた
あなたが宿したココロの熱さえ凍えてしまう

足元から朽ち果てゆく光を
ただ忘れるために意識は途切れた

探してたサヨナラは水面に溺れるわ
綺麗には出来なくて歪んでいくでしょう
偽物でもいいあなたの面影を
信じて

痛む傷口 寄せた想いの粒
小さく哀れなあたしをそう見下ろす月

イラナイ イラナイ モウナニモ

探してたサヨナラは水面に溺れるわ
綺麗には出来なくて歪んでいくでしょう
ありふれた言の葉は水面に溺れるわ
手のひらで掬う月 闇に溶けだして消えた
束の間に揺れた優しい幻想に
祈りを
×