残雪平野

海岸線を離れ 向かうあなたのふるさとは
戻り雪に埋もれ まるで真冬のようです
列車の窓 見つめても
笑顔だけが 浮かんで来ます
迷い道を 戻れない
哀しみに終わりは ありますか
帰らない 時を追い 走る残雪平野

遠く鳥が鳴いて 春は何処かに来てるのに
暗く沈む胸は いつになったら明けるの
日々が過ぎて 行くほどに
想いだけが 深まるばかり
つらいことも よろこびも
いつだってふたりで 生きていた
何処までも つづいてる 此処は残雪平野

ひとつひとつ 想い出が
時の中で 絡んでいます
つよく生きる 約束が
今もまだあなたに 守れない
愛だけが 溶け残る こころ残雪平野
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