世界の始まりに

気付けば夜は明けて 世界の始まりに
弾けて揺らめいた グレープフルーツの香り
街を飛び出したって 行きたい場所もないし
お望み通りディップソース お好きなだけどうぞ

懲りない君は コーヒーを買って
“やっぱり苦いなあ”と戯けて笑う
柔らかい声で 柔らかい言葉を 選ぶ君を見て
“そんな風になれたら”と 僕も笑うのさ

だから 重なって それで 触れ合って
焦って嫌われたい訳じゃないが
募る想いが溢れそうなのさ
だから 重なって それで 連れ添って
恥ずかしながら僕は 君じゃないと意味がないな
意味はないのになあ

雨降り路地を 跳ねるステップで
“やっぱり綺麗だ”ってはしゃいで歩く
柔らかい声で 柔らかい言葉を 選ぶ君を見て
笑った顔見たさに 空も晴れるのさ

だから 重なって それで 触れ合って
焦って嫌われたい訳じゃないが
募る想いが溢れそうなのさ
だから 重なって それで 連れ添って
恥ずかしながら僕は 君じゃないと意味がないな
意味はないのになあ
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