初詣

夏には人で溢れて 賑やかなこの街も
冬には静まり返り 地元の人だけに

曲がり角 真っ白に積もってた
明け方の グラウンドを眺めた
お年玉 たくさんもらってた
あの日々が故郷さ

初詣 誰かに会えるかな
海辺では 体操している爺さん
懐かしく思うよ まだ寒さも平気だった
コーヒーでやけどしていた冬

12月終わりになると 少し暖かくなる
クリスマスの残り香と 年末の賑やかさ

君の父さんと 飲みに行ったよ
麻雀のルール 覚えないとな
お年玉 くれたりしないかな
冗談だが 期待する

初詣 二人で並んでいた
いつまでも いつまでもこのまま
懐かしく思うよ 寒さにさえ喜んでいた
温もりでやけどしていた冬

時が過ぎ 一人になって 仕事に明け暮れていた
都会の冬はいつでも 賑やかなのに孤独

いとこにも 子供ができた
僕はまだ 一人で生きている
お年玉 あげる年齢なのか
月日だけ経っていく

初詣 誰にも会いたくない
一人きりで 生きていくと決めた
帰り道 結局 昔の友達に会って
優しさでやけどしていた冬

いつかまた 誰かとここへ来たら
悲しみも 憎しみも晴れるさ
1から始めるか 今年も春にそなえて
初詣 誰かに会えるかな
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