灰の夢

わずかな望みを
ひとり燃やしてた
あの夏の夜が残した香りを辿って
あなたのところへ
赤く染まる道
この果てしない砂漠をくぐり抜けて

からからに心乾いた
ぎらぎらと午後が照らした
ビルの影から身を潜めあなたを待っていた

さらさらと風が流れた
飽き飽きしてきたこの頃
人はいつでも紙一重ですよね

突き止めた居場所は
あまりに様変わり
わたし今から人でなし

わずかな望みは
ここで燃え尽きた
全てを終わらせたくて狙い定めた
あなたを探して
赤く染まる道
この長過ぎる旅路をくぐりぬけて

だけど何故か
出来なかった
あなたの明日を
奪えなかった

思い描く夢と
あまりに程遠い
私今からどこ行くの?
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