CALL MY NAME

かつて愛はとめどなくあふれていた
朝も夜も息切らし愛していた
永遠に続いていく夏 ふたりには来ないはず
気づかないふりをしたのは 思えばあれから
今宵もまた あなたはただ
抱き合ったまま 私の名前を時々囁いて
終焉なんて知りたくない

互いなりにやさしくふれあうたびに
なぜにふたりやがて満身創痍
帰り際 あなたは不意のなにげないひとことを
悪気ないからこそ ふかくつめたくひびいていた
私たちの迷路の中

抱き合ったまま ねぇ、もしわたしがすこしだけ泣いたら
それがきっと最後の夜

くちびるからくちびるへのかなしい伝言(メッセージ)
育まれる悦びはもう残り僅かだ、と
私たちは通りすぎた

抱き合ったまま 抱き合ったままで私の名前を時々ささやいて
だけどきっと最後の夜
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