けんかのあと

けんかの後の
冷めたスープに
沈む涙のスパイス
ホロ苦さも忘れて
同じことくりかえす

男のエゴとプライドなんて
まるで脱ぎ忘れた靴
孤独な時初めて
鏡に写してみる

時計の針は小刻みに
まだ話しかけてくる
愛し合うことを望むなら
なぜ、ひきとめなかった

もどかしいくらい
エスカレーターの
人波にもまれながら
夕闇のホームまで
思い出が多すぎて

鳴り響くベルの中を
今、駆け登って行く
次々に流れる窓に
ふとさよならがよぎる

時が渦巻く都会に
今、何を求めるの
振り向けばそこに君が
手を差し伸べてるのに
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