からす

夜の匂いが残る 朝の空気飲み込んで
醜い人間たちをビルの上から高みの見物

みっともない みっともないぜ
ゴミ溜めの中生きる姿
みっともない みっともないけど
この世生き抜くための術

たった一つ 光り輝く何かを見つけ飛びついた
蓋を開けてみればそれはただのベタついた空き缶で
何も知らない顔で蹴飛ばす
転がり続けるそれは滑稽だ
まるでおいらにそっくりだよな
誰も気に留めやしない運命

そっと息を潜め目を光らせる
軽快なステップを踏んで黒い羽を広げる
みっともない みっともないぜ
みっともない みっともないぜ

みっともないみっともないぜ
ゴミ溜めの中生きる姿
みっともないみっともないけど
この世生き抜くための術

誰がなんと言おうがいいさ
決めるは自分自身だろう
笑われたって馬鹿にされたって
気にするほどのことじゃない
白い翼に憧れたことないわけじゃない
当たり前さ
綺麗な体 愛される声
そんな物 無くたっていいんだ
おいらはからす
×