海に煌めいて

あの日の海に煌めいていたもの
焼ける様な砂浜と
空と海は混じることなく遠く遠く

蝉達が歌う夏休みタイムリミット
太陽がうなじをくすぐるから
逃げる様に海へ走った

鼻に水が入って痛いのに笑い合う
濡れたまつ毛がキラキラと

あの日の海に煌めいていたもの
焼ける様な砂浜と
空と海は混じることなく遠く遠く

きみの方が肌が白くて
あたしいつも羨ましかった
海では二人 小麦色だから
お揃いがなんだか嬉しかったの

遊び疲れて 顔に砂をつけたまま
パラソルの下 きみと眠るの
起きたらかき氷買いに行こう
きみはレモン あたしはいちご
わかってるよ
マーメイドになろう夢の中で
きみは髪が長くて
あたしは髪が短いの
海の国でも仲良くしてね
波の感覚がまだ足に残ってる
明日になれば消えちゃうのかな
やだやだ まだ 消えないでよ
もっと もっと 遊んでたいよ
やだやだ まだ 消えないでよ
もっと もっと 遊んでたかったよ
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