かんべんナ

おやじ元気かい 夕餉(ゆうげ)の頃か
寒(さむ)さしのぎに 晩酌(ばんしゃく)だろか
たった一人の 倅(せがれ)のおれが
家(いえ)を飛びだし 早(は)や五年
雪の津軽は 吹雪いてか
かんべんナ… かんべんナ
あぁ…かんべんナ

雪がしんしんと 炉端(ろばた)を囲(かこ)む
両親(おや)の背中が この目に浮かぶ
夢の途中じゃ まだ帰れない
待っていてくれ もう少し
雪の津軽が なつかしい
かんべんナ… かんべんナ
あぁ…かんべんナ

馬鹿な息子だと 叱(しか)ってみても
お腹(なか)痛めた かわいい子だと
母の手紙を 抱きしめながら
涙ふきふき 読み返す
雪の津軽は 夢ン中
かんべんナ… かんべんナ
あぁ…かんべんナ
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