夏響

銃声 飛び交う街で
流れる 赤い血と涙
夏のざわめきは辺りに響いてる

四角い暗闇の中で
カスタード色の月をみた
夏のざわめきがそこにも響いてる

輪郭のない暗がりの底で 退廃していく
枯れそうな紫陽花
皮膚を焦がすには まだ早すぎて
路地の向こうでは 誰か呼んでいる

名前のない夜に包まれて 海の底へ
やがて小さな光を集めて 帰っていくよ

銃声に怯え 春は足早に
俺達の上を 駆け抜けていった
夏のざわめきは 一段と強く
肺に染みついて 君が目を覚ます

名前のない夜に包まれて 海の底へ
やがて小さな光を集めて 帰っていくよ
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