別れの時

長い一日の終わりに 僕はこう言おう‥
昨日の夜に 何度も何度も思ったけど
流れる季節を一緒に 歩いてきた君の目が
泪するのはイヤで 今日もまたウソをついてしまうんだ

壊れかけのアナログ 溢れ出すメロディー
何も言わずに君は そっと寄り添うんだ

優しさがせつなくて 別れなんて言えないよ‥
今の僕に出来ること それが全て“真実”なのかい?

もうそろそろ冬が来るのに 僕等は抱き合えないまま‥
君のテレビを見る横顔に そっと手をあてるんだ‥

ガラスに映った君 不自然な二人
あの頃の気持ち‥もう‥戻れないの?

愛しさが苦しくて‥言葉なんて意味無いよ‥
ここにある僕等の時間 それは“真実”になれないの?

やがて君はこの部屋を出ていった‥
何も言わずに そっと出ていった‥

本当の優しさは もういない君が持ってた‥
本当の真実は ここには無い君が持っていた‥

今 あるのは悲しさだけだった‥
今 あるのは泪する僕だった‥
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